キナーゼとホスファターゼ

ヒトゲノムには(活性が確認されていないものも含めて)518種のタンパクキナーゼが存在し、そのうち426種がSer/Thrキナーゼで、90種がTyrキナーゼである。チロシンキナーゼは(PTK)は多細胞生物にのみ存在し、増殖因子が結合することによって活性化する受容体型と増殖因子が結合しない非受容体型に大別される。ヒトでは、Ser、Thr、Thyのリン酸化修飾はリン酸化修飾全体のそれぞれ86.4、11.8、1.8%を占めている。

ホスファターゼは、PSP(protein serine/threonine phosphatase)であるPPP(phosphoprotein phosphatase)、PPM(metallo-dependent protein phosphatase)、asparate-based phosphataseと、PTP(protein tyrosine phosphatase)の四群に大別される。ヒトゲノムには~30種のPSPと107種のPTPが存在する。PPPはPP1、PP2A、PP2B、PP4、PP5、Pp6、PP7を含む。PP1やPP2Aについて良く知られているように、多くのPSPは制御サブユニットとの相互作用を通じて基質特異性が調節されている。PP2Bはカルシニューリンとも呼ばれ、Ca2+-カルモジュリンにより活性化される。PP2CδはWip1とも呼ばれる。PPMはM22+/Mg2+依存的に作用し、PP2Cとpyruvate dehydrogenase phosphataseを含む。Asparate-based phosphataseはFCP/SCP(TFIIF-associating component of CTD phosphatase)とHADファミリーのタンパク質を含む。FCP/SCPの既知の基質はCTDのみである。107種のPTPのうち、11種は活性を持たず、16種はmRNA、ホスホイノシチド、グリコーゲンのいずれかを脱リン酸化するものである。PTPはDUSPを含むClass I、Class II(LMPTP)、Class III(Cdc25)に分類される。DUSPにはMAPKP、slingshit、PRL、atypical DUSP、CDC14、PTEN、MTM(myotubularin)が含まれる。



その他の参考文献
Moorhead et al., 2009 # 538
Shi, 2009 # 539


  • 最終更新:2013-02-13 14:17:59

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