Hedgehogシグナリング

ほ乳類には三種類のヘッジホッグ(Hh)タンパク(Shh、Dhh、Ihh)が存在し、それらが細胞膜上のPtc(Patched)に結合する事でシグナリングが活性化される。Shhは神経系や上皮系の細胞、Ihhは骨、Dhhは末しょう神経系や生殖器官で発現する。HhがPtcに結合するとSmo(Smoothened)が活性化され、それにより転写因子であるGliのプロセシングが抑制され、Gliが転写を活性化させる。

Hhはまず合成された後小胞体で自己切断を起こし、コレステロールとパルミトイル基を付加されて細胞膜上に輸送される。パルミトイル化はHhの機能に必須で、Hhatによりなされる。細胞膜から細胞外への解離は細胞膜上のDispにより促進される。Boc、Cdo、Gas1はHhと結合し、そのPtcへの結合を促進させる。

ほ乳類のほとんどの細胞には、センサー的な役割を果たす運動性の無い一次繊毛(Primary cilium)が存在しており、Ptcはそこに濃縮されている。一次繊毛はHhシグナリングに必須の役割を担っているが、具体的な関与については不明な部分が多い。

活性化されたPtcは、CK1αやGRK1によるSmoのリン酸化を引き起こし、それによりSmoは一次繊毛中へ局在するようになる。ヘッジホッグシグナルが活性化されていない状態では、GliはSufuやKif7に依存したプロセシングを受けているが、活性化されたSmoはこれを抑制する。

ほ乳類では三種類のGli(Gli-1、2、3)が存在し、Gli-1は転写活性化のみに働くが、他はリプレッサーとしても機能する。プロセシングを受けて生じるGli-2R、3Rはリプレッサーとして機能する。ヘッジホッグシグナリングが不活性化されている時はGli-3Aが主要なリプレッサーであり、活性化されている時はGli-2が主要なアクチベーターとして作用する。


その他の参考文献
Ryan Chiang, 2012 #476


  • 最終更新:2013-02-13 13:50:59

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード