Notch

細胞膜上のNotchに、それに接する別の細胞に表出されるNotchリガンド(JaggedやDeltaなど)が結合すると、NotchがADAM/TACE、次いでγセレクターゼにより切断される。その後Notch intracellular domain(NICD)が核内に移行し、RBP-J(CSL)と結合し、さらにMastermindと複合体を形成して転写を活性化させる。Notchシグナリングが活性化されていない状態ではRBP-Jはターゲット遺伝子の発現を抑制している。

Notch1が刺激されたとき誘導される遺伝子として、Hes1、5、7、Hey1、2、Lが良く知られている。他にもNotchシグナリングのターゲット遺伝子にはc-myc、cyclin-D1、p21、NFkBなどが含まれる。

Notchは多くの組織の発生に関わっているが、血管系の発生には特に重要である。動脈硬化を起こしたヒトの血管では、Notch4やJagged2、DLL3、Hes1、Hey1の発現増加が認められる。ヒト血管内皮細胞を継代していくとHeyLの発現が増加する。さらに、Notchの恒常的な活性化はヒト血管内皮細胞の細胞老化を促進できる。動脈硬化性プラークにおけるマクロファージでNotchシグナリングが活性化されている事も報告されている。



その他の参考文献
Wang, 2011 #503
Liu et al, 2012 #504
Borggrefe & Oswald, 2009 #505


  • 最終更新:2013-02-13 13:59:02

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