pRbと細胞分化

pRbは細胞周期の他、細胞分化の制御にも関わっている。pRbはPU.1と相互作用し、細胞分化を赤血球系から骨髄系へとシフトさせる。一方でpRbの欠損は赤血球の分化も阻害する。メラノサイトの分化に際しては、Mitf1と協調してその分化に重要な遺伝子の転写を促進させる(Poznic, 2009)。骨格筋と脂肪細胞においては、E2F1はpRb依存的にミトコンドリア機能を抑制しており、E2F1 KOマウスではこれらの組織で酸化的代謝が促進されている(Blanchet et al., 2011)。筋分化に際して、MyoDはpRbの発現を増加させ、pRbはMyoDの転写活性化能を促進させる。pRbを欠く細胞に、E2Fとの結合能が損なわれた変異型pRbを発現させると、骨格筋組織特異的遺伝子発現が促進される(Falco et al., 2006)。筋分化に際して同じく発現が増加するサイクリンD3はpRbにより分解が抑制され、これも骨格員組織特異的遺伝子発現を促進させている。この時サイクリンD3は大部分がpRbと結合している(De Santa et al., 2007)。脂肪細胞に関しては、pRbはE2Fと共にPPARγの発現を抑制し(Calo et al., 2010)、さらにPGC1αの発現抑制を通じて褐色脂肪細胞の分化を抑制する(Hansen et al., 2004; Scime et al., 2005)。Osteogenic differentiationは、pRbとRunx2との協調により促進される(Calo et al., 2010)。



  • 最終更新:2013-02-13 14:04:13

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